しらさぎ化粧品
はじめに ― 馬油が注目される理由
冬の乾燥や季節の変わり目に肌荒れが気になる方にとって、毎日の保湿ケアは欠かせません。
特に近年は天然由来のやさしいスキンケアが注目され、その代表格として再び注目を集めているのが「馬油(ばあゆ)」です。
古くから民間療法で親しまれてきた馬油は、現代の美容や敏感肌ケアにも活躍しています。
今回は、馬油がなぜ保湿力に優れているのかを科学的に解説しながら、その魅力をご紹介します。
馬油の保湿力の秘密
馬油の特長は、その脂肪酸組成が人の皮脂に非常に近い点です。
特に多く含まれるオレイン酸やパルミチン酸は、角質層にスッと浸透しやすく、肌本来の潤いをサポートします。
さらに、水分を閉じ込める「皮脂膜」を補うことで、乾燥を防ぎ、外部刺激から肌を守ります。
馬油のポイント
- 人の皮脂に近い成分 → 肌なじみが良い
- 高い浸透力 → ベタつかず、すぐにしっとり感
- 薄い保護膜を形成 → 水分保持&外部刺激をブロック
敏感肌にやさしい理由
敏感肌の方にとってスキンケアで気になるのは刺激成分や防腐剤。
純度の高い馬油は無添加でも安定しやすいため、防腐剤や香料が不要です。
肌に浸透した後も油膜を残しにくく、肌呼吸を妨げないので、赤ちゃんや肌の弱い方でも安心して使えるのが魅力です。
朝のスキンケアにもおすすめ ― 「朝からもち肌」へ
馬油は夜の保湿だけでなく、朝のスキンケアにも最適です。
洗顔後に化粧水で整えた肌に薄く馬油をなじませると、肌が柔らかくなり化粧ノリがアップします。
乾燥による化粧崩れや粉吹きを防ぎ、朝から夕方までしっとりもち肌をキープできます。
馬油を選ぶときのチェックポイント
より安心して使うためには、以下を意識しましょう。
- 精製度の高い国産馬油を選ぶ
- 無香料・無着色・防腐剤不使用などシンプル処方を確認
- 酸化しにくく新鮮な状態で製品化されたものが理想
国内製造の高純度馬油は酸化安定性が高く、安心感があります。
馬油のおすすめ使用方法
- フェイスケア:化粧水後に米粒大を手に取り、顔全体にやさしくなじませる
- ハンドケア:手洗い後や乾燥が気になるときに薄くのばす
- ボディケア:入浴後の乾燥しやすい部分へ
- 髭剃り後のケア:肌荒れ防止と保湿に◎
ベタつきが気になる方は、手のひらで温めてから肌にのせると浸透しやすくなります。

まとめ ― 馬油で叶える健やかな肌
馬油はシンプルな成分ながら、肌の潤いを長時間守る力を持っています。
敏感肌や乾燥に悩む方にこそ取り入れてほしい天然保湿成分です。
朝のスキンケアにも使える万能なアイテムとして、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。
出典
- 日本香粧品学会誌『皮脂膜と保湿の関係』(2020)
- 熊本県馬油生産者協議会 公開資料(2023)
- 日本皮膚科学会「乾燥性皮膚のケアガイドライン」(2022)