しらさぎ化粧品
はじめに ― 「ひとつのオイル」から「組み合わせケア」へ
馬油は、それだけでも高い保湿力と浸透力を持つ万能オイルですが、
肌質や季節、目的に合わせて他の天然オイルと組み合わせることで、
より理想的なスキンケアができます。
たとえば――
- 乾燥がひどいときは保湿力を高める
- テカリやすい季節は軽さを出す
- 肌を明るく見せたいときはビタミン系オイルをプラス
このように、ブレンドで自分の肌にぴったりなケアが叶います。

馬油と相性の良い代表的な天然オイル
🟡 ホホバオイル ― 皮脂バランスを整える
ホホバオイルは、肌の皮脂に非常に近い“ワックスエステル”を豊富に含み、
ベタつかずサラリとした仕上がりが特徴。
▶ブレンド例
- 馬油:ホホバオイル=1:1
- 朝のメイク前や夏場におすすめ
- 皮脂分泌をコントロールし、毛穴の詰まりを防ぐ
👉 馬油の保湿とホホバの軽さが合わさり、「うるおうのにベタつかない肌」に。
🌿 オリーブオイル ― 乾燥・荒れ肌のレスキューに
オリーブオイルはオレイン酸が豊富で、肌を柔らかく整える作用があります。
乾燥による小じわ・カサつき・粉吹きに効果的。
▶ブレンド例
- 馬油:オリーブオイル=2:1
- 夜の集中保湿や冬の乾燥対策に最適
- 入浴後に顔・手・脚へなじませると翌朝しっとり
👉 しっとり感を重視したいときにおすすめの“リッチ保湿ブレンド”。
🌿 アルガンオイル ― ハリとツヤをプラス
「モロッコの黄金」と呼ばれるアルガンオイルは、
ビタミンEを多く含み、エイジングケア効果が期待できます。
▶ブレンド例
- 馬油:アルガンオイル=1:0.5
- 目元・口元などの年齢サインに重点的に使用
- マッサージオイルとしてもおすすめ
👉 馬油の浸透力がアルガンの栄養をぐっと肌に届けます。
🌸 ローズヒップオイル ― くすみ・シミ対策に
ローズヒップオイルは「ビタミンCの爆弾」と呼ばれ、
肌のターンオーバーを促進し、明るい透明感のある肌へ導きます。
▶ブレンド例
- 馬油:ローズヒップオイル=2:1
- 夜のケアや美白を意識したケアに
- 少量で十分に伸び、肌色を整える効果も
👉 馬油の保湿とローズヒップの美白力が合わさり、明るいツヤ肌へ。
🌾 ココナッツオイル ― 髪・ボディにも使える万能ブレンド
ココナッツオイルはラウリン酸を含み、抗菌作用と保湿力を兼ね備えています。
肌だけでなく、髪やボディケアにもぴったり。
▶ブレンド例
- 馬油:ココナッツオイル=1:1
- ボディマッサージ・ヘアオイルとして使用
- 髪の毛先に少量なじませるとツヤとまとまりUP
👉 ナチュラルで軽い香りも魅力。家族で使えるブレンドです。
馬油ブレンドの作り方(基本レシピ)
- 清潔なガラス瓶に馬油をスプーン1杯(約10g)入れる
- 選んだ天然オイルを加える(5〜10g)
- 清潔なスプーンでゆっくり混ぜる
- 冷暗所で保管し、2〜3週間を目安に使い切る
※酸化を防ぐため、少量ずつ作るのがポイントです。
季節別おすすめブレンド
| 季節 | ブレンド内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 春 | 馬油+ホホバオイル | 軽やかでベタつかない保湿 |
| 夏 | 馬油+ローズヒップオイル | 紫外線後のスキンケアに |
| 秋 | 馬油+アルガンオイル | ハリとツヤを取り戻すケア |
| 冬 | 馬油+オリーブオイル | 乾燥・粉吹き防止のしっとりケア |
ブレンドケアの注意点
- オイルは新鮮なうちに使い切る(目安:1ヶ月以内)
- 香料・精油を加える場合は1〜2滴まで
- アレルギー体質の方は必ずパッチテストを行う
- 使用後は紫外線を避ける(一部オイルは光感作性あり)
まとめ ― 「自分だけのブレンド」で肌を整える
馬油は、どんなオイルとも相性が良い“ベースオイル”。
肌の悩みや季節、気分に合わせてブレンドを変えることで、
より豊かでやさしいスキンケアが楽しめます。
「自然のオイルで肌を育てる」――
そんなシンプルで心地よいケアを、今日から始めてみませんか?
出典
- 日本香粧品学会誌『天然油脂の皮膚機能改善効果』(2021)
- 日本皮膚科学会「オイル保湿の機能と安全性評価」(2022)
- 熊本県馬油生産者協議会 公開資料(2023)


